Shoe place byで注文したダブルモンクストラップシューズについて書きます。
すでに完成し、受け取っていますが、今回は注文までの話です。
ダブルモンクへのあこがれ
以前勤めていた会社に、元アパレル業界勤めの先輩がいました。年齢的には20も離れていたので大先輩です。
出身業界もあって、おしゃれな方で、その中でも、ダブルモンクストラップの靴を履いていたのが印象に残っています。
モンクストラップの靴を履いている方は他にもいたかもしれませんが、なぜ、印象に残っていたかといえば、実に似合っていたからであり、格好良かったからです。
ただ、私自身はその後もモンクストラップの靴を所有することはありませんでした。以前書いたように足が大きいため、私の足に合う靴に出会えなかったためです。
しかし、ダブルモンクストラップシューズそのものへのあこがれはあり、いつか履いてみたいと思っていました。
出会い
Shoe place byを見つけたのは、Google Mapでした。
それ以前にパターンオーダーを経験しており、その際に「この足なら木型から作ったほうが、より望ましい」と言われていたため、ビスポークで注文できる靴工房を探していたのです。
ただ、ビスポークともなれば、作り手とのコミュニケーションも重要だと思っていました。そのため、自宅からそれほど遠くなく、交通機関でのアクセスも悪くない場所にある工房をいくつか候補としました。
その中の一つがShoe Place byでした。WebサイトやInstagramなどで発信されている情報を見たうえで、一度訪問してみようとなった次第です。
訪問する前に見たWeb等で、Shoe Place byが靴職人・川崎功大さんが展開するブランドであることや、川崎さんがウィーンの工房で技術を学び、オーセンティックなものから個性的なものまで幅広い靴を製作されていることも知りました。
初訪問
工房

Shoe place byへの初訪問は2月の小雪のちらつく日でした。
工房は、静かな商店街のはずれに位置しています。
場所としては、川崎市の幸区、古市場という地区になります。JR南武線の鹿島田駅から徒歩15分、横須賀線または湘南新宿ラインの新川崎駅からなら20分ほどというところです。
実際は、川崎市バスの古市場交番前で降りるのが一番近いようなので、川崎駅または武蔵小杉駅から市バスに乗るのがよさそうです。
川崎さんの印象
川崎さんの第一印象は、話しやすい人、というものでした。実際、その日、足の計測等があったとはいえ、二時間以上話し込んでしまったのは、その証拠だと思います。
既に述べた通り、私は、ビスポークにおいてコミュニケーションは重要だと考えています。それは、より自分に合ったものを作ってほしいという実用的な面に加え、長い時間のかかるオーダーというものを考えたときに、注文することそのものが楽しみに感じられるようにしたいからでもあります。
服にしろ靴にしろ誂えるにはどうしたって時間がかかるものです。場合によっては半年、一年となるその期間、ぜひわくわくして待ちたいですよね。その期待感を生み出すのは、注文を通じてのコミュニケーションだと思うのです。
そして、川崎さんはわくわくさせてくれる人です。
足の計測
木型を作ってもらうために、様々な採寸、写し取りを行ってもらいました。
足全体の形はもちろん、足の各部での幅、周囲の寸法、甲の上下方向の高さ等を計測するとともに、写真も撮っていらして、「なるほど、いまはスマホで見え方を記録しておけるものな」などと感心した覚えがあります。
再三書いているように、私の足は大きいので、立派な足だというようなことを言っていただいた記憶もあります。
ただ、足をそのまま形どって靴にするわけではない、というような意味のこともおっしゃられていました。
結局のところ、人間の足というのは左右で大きさが違ったり、妙に盛り上がっているところがあったりと、そのまま靴としたときに美しくなるとは限りません。履き心地は当然として、それに加えて靴をどう見せるか、足の形をどうデザインに落とし込むかというところが、職人の腕の見せ所なのでしょう。
デザイン
最初からダブルモンクストラップにしようと決めていたか、いまひとつ覚えていません。おそらく別の候補もあったのだと思います。ただ、ダブルモンクストラップをはじめ、これまで縁がなかったような靴のどれかにしたかったのは間違いないです。
足が大きい故に既製品ではデザインの選択肢がほとんどなかったという話もしましたし、だからこそ、これまで履いたことのない種類の靴も欲しいのだという話もしました。その結果として、最初に書いたような憧れのあったダブルモンクになったのでしょう。
ただ、履いたことがないこともあり、細かい意匠についてはあまり考えていませんでした。トゥの形や金具の形、色などは、川崎さんにいろいろと例を出してもらう中で決めていくことになりました。
革と色
私自身、赤という色が好きで、鞄や革小物でも赤革のものを使っているという話をしていました。そのため、赤系の靴も一足ほしいと考えていました。
とはいえ、ビビッドな赤い靴となると、使える場面が相当限られてしまいます。そこで、バーガンディやボルドー、あるいはマルーンといった、普段でも使える色合いを求めました。
川崎さんからいくつかの候補を出してもらって、その中から選びました。結果として、以下のような革になっています。(完成品拡大画像)

仕様決定
こうして、川崎さんから革や金具を実際に見せてもらいながら、一つずつ仕様を決めていきました。最初の注文時点で決まったのは、おおむね次のような内容です。
- ダブルモンクストラップシューズ
- 長方形に近い形の金金具を使用
- 赤茶の革を使用
- 形状はラウンドトゥ(これは結局、仮靴段階で変更)
- 装飾としてはプレーントゥかキャップトゥか決めかねたため、仮靴で片方ずつ作ってもらい判断
木型の製作も含めて、仮靴の試着まで3か月から4か月かかることを確認して、オーダーが確定しました。
ただ、既に書いたとおり、話が広がって、私の生活や革小物などの話、趣味の話などをして、長居してしまうことになるのでした。
次回は、仮靴の試着から完成まで書きたいと思っています。
